手足のふるえの原因
手足がふるえる原因としては、パーキンソン病や本態性振戦などの疾患が考えられます。
パーキンソン病の場合は、じっとしている時にふるえる(静止時振戦)という特徴があります。例えば、手を膝に置いてじっと座っていると、膝の上の手がふるえ始めます。本態性振戦の場合は、運動時に起こるのが特徴です。そのため、顔を洗う時や食事をする際にふるえたり、手に持ったコップの水がこぼれたり、また字を書こうとしても手がふるえて書けない、というような症状がみられます。
いずれも正確な診断を行い、適切な治療を行うことで、症状を和らげることができますので、手足のふるえでお悩みの方はご相談ください。
パーキンソン病とは
- 手足のふるえ
- 動作がのろくなった
- 歩行が緩慢になってきた
- 顔の表情が乏しくなってきた
- 顔の表情が乏しくなってきた
- 肩の痛み
- よだれ
- 単調で小声
診断に至るまでに時間を要することもある病気です。
日常の動作がだんだん鈍くなってきたのに投げられたボールにはさっと反応して上手にキャッチしたなんてエピソードもあります。
また、薬の副作用でパーキンソン病のような症状をきたすことがあります。
パーキンソン病は、脳の黒質という部分に変性が起こって、そこでつくられる神経伝達物質の一種であるドパミンの量が低下し、黒質からの情報伝達経路がうまく働かなくなっている状態です。治療にあたっては、薬物治療によって症状を軽減し、日常生活に支障をきたさないようにすることが目標になります。薬物の効果がみられないなど、一定の条件を満たした場合には、手術が行われることもあります。
本態性振戦とは
人前でマイクを持つと震えてしまう。コーヒーカップを持とうとすると震えてしまい、お客さんといっしょの時は余計に震えるのです。何にもしていないときは全然震えないのですが・・・・。
原因不明のふるえで一般人の100人から25人に一人の割合でみられる病気です。
精神的に緊張すると症状が強くなることなどから、興奮した時に働く交感神経が関係しているとも言われます。
脳には異常がないことを確認し、薬物治療を行います。
目標はふるえを半減させることです。