MRI
1.5テスラのMRIを導入し、短時間で精度の高い画像検査を行います。
MRIは放射線被ばくがないため、繰り返す検査や子どもや妊婦さんの検査にも適しています。また、病変部と正常組織の違いがはっきり描出され、いろいろな断面で画像をみることができます。一方でペースメーカーが挿入されている患者さんには施行できません。
脳(脳梗塞、脳萎縮)脊椎 整形外科(関節、靭帯、半月板)腹部(胆のう、肝臓、膵臓)泌尿器(腎臓、膀胱、前立腺)・婦人科(子宮、卵巣)疾患など幅広い領域の画像診断が可能で、必要に応じて専門医療機関へ御紹介いたします。
当院では遠隔画像診断を利用していますので必要に応じて放射線科専門医がレポートを作成いたします。 VSRADはMRI画像を利用してアルツハイマー型認知症でみられる海馬傍回の体積の萎縮度合を数値で評価します。またレビー小体型認知症でみられる脳幹背側の萎縮度合も評価することが可能です。
MRI検査の流れ
磁石の力が非常に強いので専用の検査着を用意しております。
補聴器は破損いたしますのでご利用の方は検査スタッフにお申し出ください
カラーコンタクトは材質に金属が使われている場合がありますので、はずして来院していただくか、検査前にはずしていただきますので、ケースをお持ちください。
検査当日のお化粧は控えめにおねがいいたします。(特にマスカラ、アイシャドー、ラメなどは金属を含んでいる場合があるため、できるだけつけないようにしてください。)
検査室に下記のものは持ち込めません。
金属類:ヘアピン ネックレス ピアス 時計 携帯電話、磁気カード、湿布、カイロ(下着などに金属が使われている場合もはずしていただく場合があります。)
MRIは強い磁場(磁気)を使用するので、装置のベッドに寝て撮像を行います。
撮像時間は検査内容によりますが約20分~40分ほどです。
※検査は技師の指示に従ってください。
※リラックスして動かないようにしてください。
検査が始まると「コンコン」といった音がします。
検査中は技師とマイクでコミュニケーションがとれますので、気分が悪くなったりしたらその旨をつたえてください。
検査終了後は検査着から着替えて終了です。
診察室にて撮像された画像を基に医師からの説明があります。
Q&A
- Q1.MRIはどんな時につかうのですか?
- A1.MRIは得られる情報が多いため、精密な検査を行う際に使用します。
MRIは体への影響が少ないため手術後の経過観察などにも使われます。
近年は脳ドックなども普及しつつあり、身近な検査になりつつあります。 - Q2.MRI検査で発見できる病気は?
-
A2.MRI検査は次のような病気の検査に使われます。
- 脳梗塞、脳腫瘍、脳動脈瘤など
- 肝臓がん、膵臓(すいぞう)がんなど
- 卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症など
- 前立腺がんなど
- 椎間板ヘルニア、靭帯断裂など
- Q3.MRIは体のどんな部分を撮像できるのですか?
- A3.MRIは全身、どこの部位でも撮像することが可能です。
また、断層画像だけではなく、血管だけを画像化することも可能です。 - Q4.MRIの検査時間はどのくらいかかりますか?
- A4.撮像する目的により時間が変わりますが、約20分~40分ぐらいです。
- Q5.MRI検査は造影剤を使うのですか?
- A5.検査の部位や検査内容によっては使用する場合があります。
MRIで使用される造影剤は安全性が高いことが報告されています。 - Q6.MRI検査を受ける時にはどんな準備が必要ですか?
- A6.検査前日や当日に準備しておくことは特にありません。
ただし、検査によっては前日より食事を制限される場合がありますので、医師や技師の指示に従ってください。 - Q7.MRI検査中は寝ていてもいいですか?
- A7.検査の内容によっては撮像中に息止めなどの指示がある場合があります。検査の種類により技師から指示がある場合がありますので、検査前に技師に確認を取るとよいでしょう。検査中はリラックスして検査を受けてください。検査中に動いてしまうと、画像に影響が出る場合がありますので、動かないようにするのも重要です。
- Q8.MRI検査を受けられないのはどのような場合ですか?
- A8.ペースメーカーをつけた方はMRIの磁場の影響がありますので撮像できない場合があります。また、体内に金属物(血管クリップ・人工関節など)を装着されている方は医師の判断が必要です。金属物が体内にある旨を伝えて、医師とよく相談してください。
- Q9.もしも金属を身につけて検査を受けてしまったらどうなりますか?
- A9.MRIは強力な磁石を使用しているので、金属品が磁石に引きつけられたり、電子機器(時計など)は壊れる事が考えられます。
また、MRIは電磁波を使用しているため、金属が加熱されることが考えられます。
事前に医師・技師の注意事項をよくご確認ください。