認知症
『最近人の名前が出てこない』
『買い物に行ったけどうっかり一つ買い忘れた』
誰でもお年を召してくると物忘れが気になります。簡易認知機能スケールの評価に加えてMRIによる海馬・脳の委縮について評価いたします。近年ではアルツハイマー型認知症のみならず、レビー小体型の認知症についても注目が集まっています。MRI/VSRADの診断サポート技術を用いてこれらの疾患の診断・治療をおこなってまいります。
地域の中でどうやって暮らしていくのが最良なのか、住み慣れた環境で暮らし続けるのが一番です。そうしたサポートもしていければと思っています。
物忘れ・認知症の診断と予防
年をとると、誰しも「物忘れ」が増えてきます。
今まで普通にやれていたことが急にできなくなった、通い慣れているはずの道がわからなくなった、大切な約束を忘れてしまった、同じことを何度も聞いたりするようになった――こうしたいわゆる「物忘れ」には、単なる加齢による場合(良性健忘)と、軽度認知障害(MCI)、および認知症の初期段階の場合とがあります。
そして、いずれかを見極める診断が非常に大切になってきますので、「物忘れ」が増えて気になったなら、一度受診なさるよう、お勧めいたします。
軽度認知障害について
軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とは、認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいるものの、日常生活には支障が無い状態のことで、健常者と認知症の人の中間段階(グレーゾーン)に位置します。
MCIを放置しておくと、認知機能が低下していき、5年間で約50%の人が認知症へと進行すると言われます。
しかし、軽度認知障害の段階で適切な治療を行えば、本格的な認知症の発症を防いだり遅らせたりできる場合があるので、MCIと診断されたら、早めに治療を受けましょう。
認知症とは
認知症とは、老化に伴う病気の一つで、様々な原因で脳細胞が死んだり、働きが悪くなったりすることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、社会生活や対人関係に支障が出てくる状態(およそ6ヶ月以上継続)を言います。
わが国では、高齢化の進展とともに、認知症の患者数も急増しています。65歳以上の高齢者では、7人に1人くらいが何らかの認知症を患うと見られています。
症状が軽いうちに認知症であることに気づき、適切な治療を行えば、認知症の進行を遅らせたり、ケースによっては症状を改善したりすることも可能です。
認知症の症状
- 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
- 物をしまった場所や置いた場所が思い出せない
- 水道の蛇口を閉め忘れ、水が出しっぱなし
- 食事をしたことなど、直前のことが思い出せない
- 現在の日付や曜日がわからない
- 自分のいる場所がどこなのかわからない
- 知人の顔がわからない
- 季節の感覚が無くなる
- 人間違いが多くなる
アルツハイマー型認知症の早期発見
85歳以上の3人に1人が認知症とも言われ、介護をする家族の負担になるだけでなく、社会的にも大きな問題となっています。認知症のなかで、7割程度を占めるのがアルツハイマー型認知症です。明確な原因はわかっていませんが、早めにその兆候を察知し医療介入をすることで、病気の進行を遅らせ、改善させることが可能になってきました。
当院では簡易認知機能スケールの評価に加えて、MRIによる海馬・脳の委縮について評価いたします。